sabu18’s blog

我が子を諦めて心の整理をするためのブログ

中期中絶手術の説明を受ける

私の場合の話なので、ひとつのケースだと思ってください。
ただの心の整理の話なので、記憶違いがある場合があります。
 
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2022/6/21 午後
紹介された手術をしてくれる病院に行った。
妊婦検診2回目をしてくれた。
内心で先生が気まずそうに
「…エコー、見ますか?」と聞いてくれた。
「見ます、見せてください」とお願いした。
う~ん かわいい。
写真も要りますかと聞かれたが、要りますと答えた。
かわいい我が子の写真要らないわけなくない???
 
採血などもして、手術の説明を受けた。
二日後に前処置をして子宮口を広げます。
三日後の昼に手術をします。
あかちゃんの原型はありませんがいいですか。
と説明を受けた。ちょっと何言われてるのか全然わからなかった。
実習受けてるのかなぐらいの気持ち。自分に言われてることには感じられず。
でも涙がすごい出てきていた。おろしたくない、手術受けたくない。
お腹の中でぷかぷか気持ちよく浮いてるならギリギリまで居させてあげたい。
私の負担はいいから…という気持ちだった。
手術費用は約67万を最後に提示された。それだけちょっと怒った。
最後に金額言うのかよ!高いと思ったけどもう何も考えられなかった。
 
ここからちょっと私は開き直ってきたと思う。
我が子に決断を下すので愛着がわかないようにとか考えてたから
かわいいとか、おろしたくないだとか、そういうことは口に出せなかった。
旦那さんは愛情深く私を一番に考えてくれている人だけど
ときどき愛情表現が不器用だったり、
何事にも超効率的な男(そこが私のないところで助かっている)。
愛情表現が大盛な私と超クールな夫で、どっちが悪いとかはなく
私が愛情表現されたいこともあり、もっと愛情表現してくれよ!!!と
私が喚くことも多かった。ほんと半年に一回は言ってる気がする。
(ちゃんと応えてくれます。大変だね)
そんな旦那さんのスタンスは
「子供に愛着が湧いたらよーが辛いと思うから全部早いほうがいい。
 小さいとか流産するかもと言われていた時から
 正直難しいのではないかと思っていた。
 愛着を持ちたくないから俺はサブと呼んだことは一度もない。
 そんなに悪阻がつらいなら、できるだけ早く出て行ってもらったほうがいい。
 嫁が泣いていたり苦しんでいる姿はつらい。
 俺ははっきり言って子供より嫁が大事。」と言っていた(要約です)。
そんな旦那さんに子供への愛情を言える精神状況でもなく
私が冷静を装って「子供を今回は諦める」と連絡した時も
「俺は今回のことは迷惑としか思ってない」という反応で心がすごい傷ついた。
今思えば、これから心身のダメージを受ける私や経済的負担を
考えて冷静に返したんだろうけど
そういうことも手伝って、子供がかわいいと大手を振って愛情を表に出せなかった。
(私が仕事もやめてしまったので経済的負担は一気に旦那さんへ行ってしまった)
 
でも、もう今お腹の中にいる我が子は
かわいいのはかわいいし
できれば生みたかったし
愛してるし大事だし
ここまで育ててきたんだし
可愛いって言って何が悪いんだ??????
あと三日しか一緒にいられないんだぞ???
サブがかわいいのは、私がお母さんなのも変わらないぞ?????
と考えるようになって母や妹に、本心を喚き散らした。
 
ドイツで出産したばかりの妹のケアに行っていた母には
私はドイツでの生活を楽しんでほしくて、あまり話していなかった。
母や妹は「お姉ちゃんが可愛いって言わないから言えなかったけど
みんなサブをかわいいと思ってるよ!だからこそもうこの決断しか…」
と泣いてくれた。
あとあと妹から聞いたが、私の母は
「サブへの愛情や思い出は増えるけど絶対に減らないから
 辛いと思うけど一日も早い処置をしてもらったほうがいいって思ってる」
と私のことをすごく慮っていた。
私の気持ちを推察して、なんて連絡したいいのかと思っていたみたいだった。
母が帰国するのは6/23。
つまり前処置の日。
早く私のところへ行きたいとずっと言っていたそうだった。
自分が妊娠して、母が子を思う気持ちが痛いほど分かった。
妹も母となり、私に寄り添ってくれた。本当にありがたかった。